コストコはアメリカを中心に世界で783店舗、日本でも関東、関西を中心に全国で26店舗を展開する会員制スーパーです。
年会費4400円(税抜き)を支払って有料会員にならないとスーパーに入ることすらできません。
有料会員数は2019年現在でなんと53900人!
しかも、課金から1年以内であれば全額返金してもらえるにも関わらず、会員の更新率は90%と高い水準にあります。
この企業の凄いところはなんと言ってもその成長力です。
コストコは、起業から6年以内に売上高がゼロから30億ドルに成長した最初の企業だそうです。
スーパーなのに年会費がかかるという珍しいビジネスモデルですが、それにふさわしい価値を提供できているということでしょう。
今回はそんなコストコ・ホールセール(COST)という銘柄について詳細に見ていきます。
Contents
コストコ・ホールセール(COST)の基本情報
コストコのストアコンセプトは、入荷したままのパレットに乗っている商品を大型の倉庫に並べて販売することにより、管理や陳列にかかるコスト(費用)などを徹底的に抑える倉庫店スタイルである。入荷した商品は閉店後の深夜に、フォークリフトで店内に運び、パレットに載せたままの状態で販売することが特徴である。
(引用元:Wikipedia)

※以下は2020年1月18日時点の情報です。
株価:304.19USD
PER:37.96倍
PBR:8.74倍
ROE:26.1%
ROA:8.49%
配当利回り:0.86%
自己資本比率:32.52%
株価チャートは綺麗な右肩上がりです。
注目すべきはPERとPBRの高さです。
かなり割高な水準に見えますが、言い換えると今後の成長が非常に期待されているということですね。
ROA、ROEを見ても収益率が非常に高いことがわかります。
コストコはなんと言ってもビジネスモデルが面白いですよね。
こんな感じで「コストコでしか買い物しない人」を増やしていくサブスクリプション系の側面があるスーパーです。
急成長の理由もわかる気がします。
コストコ・ホールセール(COST)の業績

とても綺麗な右肩上がりですね。
順調に売上、利益を伸ばしています。
純利益率は1.5%〜2.7%代と低い水準ですが、薄利多売の小売業なので低くて当然です。
低い水準ながらも、利益率が右肩上がりなのが素晴らしいですね。
コストコ・ホールセール(COST)の配当金推移

コストコは、15年連続増配中であり、2020年1月3日時点で配当利回り0.86%です。
現状は配当利回りが低いので、高配当株投資の選択肢には入りません。
しかし、増配ペースが非常に高いのがコストコの特徴です。

コストコが現金配当を発表した2004年当時は年間0.3ドルの配当金でしたが、2019年には2.52ドルと15年で8倍以上に増配しています。
また、ここ10年は毎年増配率が安定して10%を超えています。
このままのペースで増配していけば20年後には5.7%の配当利回りになるので、成長に期待して購入しておくのもアリかもしれません。
もちろん、企業の規模が大きくなるにつれて成長は鈍化するものなので、今後も同じように増配が続くとは限りませんが、それでも高い増配率は魅力的です。
配当性向は30%前後と全く問題ない水準であり、まだまだ増配の余地は十分あると思われます。
コストコ・ホールセール(COST)の財務面

営業CFは毎年安定してプラスかつ、増加傾向にあります。
投資として支出されるキャッシュは営業CFの範囲に収まっており、毎年キャッシュが積み上がっていて安定感があります。
コストコ・ホールセール(COST)のROA・ROEの推移

ROE、ROAともに順調な右肩上がりで高い成長性が伺えます。
2019年はROE26.1%、ROA8.49%と、ともに高水準です。
近年は財務レバレッジが若干高くなっていますが、それでも自己資本比率32.52%と問題ない範囲です。
コストコ・ホールセール(COST)への投資方針

こちらのグラフは、毎年の会員数の推移を表しています。
サブスクリプション型のスーパーなのでなんと言っても会員数が重要なビジネスモデルですよね。
「有料会員にならないと買い物ができない」というプレミアム感は、ポイントカードなんかとは比べ物にならないくらい消費者の囲い込み効果があると思われます。
グラフを見ると有料会員、総会員数ともに安定して増え続けています。
毎年の有料会員増加数は波があるものの、勢いは衰えていません。
会員は右肩上がりで増えており、契約継続率は90%ということは他のスーパーにはない価値が提供できているということでしょうね。
Amazonなどのネット販売が拡大している中、ここまで安定した業績が出せるのはこのビジネスモデルのおかげだと思います。
グラフを見る限り、今後も会員数は増え続けるものと思われます。
世界で10000店舗以上の業界最大手のウォルマートに比べると、コストコは世界で783店舗とまだまだ拡大の余地があります。
PER、PBR面から見ると割高感は高いかもしれませんが、銘柄としては個人的にはまだまだ発展途上だと感じています。
株価の値上がりと増配に期待して今のうちに投資しておくのも良いんじゃないかと個人的には思っています。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の銘柄分析記事はこちら

オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)の銘柄分析記事はこちら

betmobさんのおすすめ記事に掲載されました!
メーシーズ(M)の銘柄分析【配当利回り9%超】https://t.co/cMY8vAMueM@furoshotokucom さん#betmob #投資ブロガー #日本株 #米国株 #株主優待 #投資 #政治経済
— Betmob@投資ブログまとめメディア (@Bet_mob) January 10, 2020
Twitter、インスタグラムでも情報発信しています!
フォローお待ちしています。