前回紹介したWBK、前々回のOXYは正直行って業績や財務面で難ありな銘柄でしたが、今回のBTIは現状、業績や財務面は良好です。
BTIは米国株ではなく、英国ADRです。
ADRって何?という方は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

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ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の基本情報

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は、イギリスのロンドンに本社を置く、タバコ製造・販売企業です。
代表的な商品に「ケント」、「ラッキーストライク」などがあります。
喫煙者でなくとも一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
※以下は2020年1月3日時点の情報です。
株価:42.87USD
PER:12.54倍
PBR:1.14倍
ROE:9.44%
ROA:4.27%
配当利回り:6.06%!
2017年にレイノルズ・アメリカン社を買収して完全子会社化しています。
BTIは米国以外の世界で事業展開しており、レイノルズ社はアメリカ国内で事業展開していたため、地域的に事業の重複がなく、BTIとしてはさらなる事業拡大に成功しました。
2017年に株価が急落しましたが、2019年は良好な中間決算の結果を受けて反転しています。
PER、PBR面からみても比較的割安な水準です。
加えて、やはり二重課税がないことが英国ADR最大の強みですね。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の業績

2017年の純利益は、レイノルズ・アメリカン社の買収に伴う特殊要因によるものなので無視するにしても、順調に売上、利益を伸ばしています。
純利益率は20%〜30%代と高水準で、堅調な業績を示しています。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当金推移

BTIは、ポンドベースで19年連続増配中であり、2020年1月3日時点で配当利回り6.06%です。
また、BTIは配当性向65%以上を配当ポリシーとして掲げており、今後も増配が期待できます。
レイノルズ・アメリカン社を買収を発表する際のプレスリリースにて、買収によりさらに一株当たり配当金を増加させる見込みであることを示唆していることからも株主還元の意識は高いことが見て取れます。
配当性向は70%代と低い水準ではないですが、まだまだ増配の余地は十分あると思われます。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の財務面

営業CFとフリーCFにほぼ差がないくらい投資CFが少ないため、毎年莫大なキャッシュが積み上げられています。
タバコ銘柄は頭打ち感は否めませんが、配当狙いの投資においては、配当金の源泉であるキャッシュの創出が堅調であるということは評価できるポイントです。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)のROA・ROEの推移

レイノルズ・アメリカン社の買収によりROE、ROAは下がっていますが、事業規模が大きくなったので、これは仕方ありません。
ROE、ROAが下がっても業績はしっかり上がっています。
元々低い財務レバレッジですが、レイノルズ・アメリカン社の買収によってさらに低下した(負債の割合が減った)ことが評価できるポイントです。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)のへの投資方針
レイノルズ・アメリカン社の買収により本当の意味でグローバル企業となったBTIですが、このことで米国内のタバコ企業の再編を促したという声もあります。
米タバコ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)とアルトリア・グループ(MO)はが合併を協議していることが報道されるなど、今後、市場争いが加熱する可能性があります。
BTIに関しては、現状、業績・財務堅調、高配当かつ、増配期待ありということで、配当金狙いで今後も買い増しを検討していきたいと思います。
何より英国ADRは二重課税がないことが大きなメリットです。
個人的には、配当金生活には欠かせない銘柄ですが、タバコ市場そのものが今後の成長に期待できない(将来的には縮小される可能性が高い)ので、リスクを理解した上で投資しましょう!
ウエストパック・バンキング(WBK)の銘柄分析記事はこちら

オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)の銘柄分析記事はこちら

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