先日のつみたてNISAの期間延長に続いて、NISA制度改革についてのビッグニュースが出ました!
NISA(少額投資非課税制度)とはNISA口座内の株式等の運用で得た利益が非課税となる制度のことです。
ただし、NISA口座は、「投資金額は年間120万円まで」、「投資期間は最長5年」などと、一定の制限はあります。
なお、つみたてNISAの期間延長についてはこちらの記事で紹介しています。

今回は、新NISAとはどういったものか、これまでのNISAと比べて何がどう変わるのか、について解説します。
2024年から変わるNISA制度の概要
現行のNISA制度は次の3本柱でできています。
一般NISA
つみたてNISA
ジュニアNISA
2019年6月末時点での各NISAの口座開設数は次の通り。
一般NISA
1161万口座つみたてNISA
147万口座ジュニアNISA
32万口座NISAの制度改革により、まずこの中で、2024年にジュニアNISAが廃止されます。
口座数は32万口座と頭打ちになっており、あまり必要性がないと判断されたのでしょう。
また、一般NISAが「積立枠」の1階部分と、「一般枠」の2階部分に分割され、2層構造の新NISAへと変わります。
2024年からのNISA制度は次の通りです。
新NISA
つみたてNISA
2024年からは、新NISAと、つみたてNISAの2つからどちらかを選ぶことになります。
2024年から始まる2層構造の新NISAとは?

引用元:日本経済新聞
2024年以降のNISA制度のうち、つみたてNISAに関してはこれまでと同様です。
では、新しく始まる2層構造の新NISAとは一体どんなものなのでしょうか?
新NISAに関して、投資期間はこれまで同様、最大5年です。
2024年からであれば2028年までとなります。
投資金額については、これまでと変わります。
現行の年間最大120万円から、122万円に変更されます。
つまり、5年間で最大600万円から610万円となります。・
新NISAの1階部分「積立枠」とは?
「積立枠」とは、文字通り、投資信託などを毎月一定額積み立てる投資を行う部分です。
つまり、つみたてNISAと同じようなものです。
新NISAは、この低リスクな積立型投資をした場合にのみ、2階部分の「一般枠」に投資できるようにしたのです。
1階部分である「積立枠」は、年間最大20万円と、つみたてNISAの半分の金額に設定されます。
現行のNISAは、株式の短期売買に利用されることも多かったようで、「非課税制度をギャンブルに使っている」との批判もありました。
これを改善するために、より低リスクで資産形成に向いた積立枠を設けたのです。
新NISAの2階部分「一般枠」とは?
2階部分である「一般枠」は、概ねこれまでの一般NISAと同様に株式にも投資できる部分になります。
ただし、リスクが高すぎて資産形成に向かないものは除外される方向で調整されているようです。
具体的に何が除外されるか、については、まだ明らかになっていません。
現行のNISAでも信用取引はできないので、他に何が対象になってくるのか分かりませんが、現行NISAよりさらに低リスク化が図られるものと思われます。
なお、投資金額は、年間最大102万円となります。
まとめ
証券会社や金融庁がNISAの恒久化を政府に求めていましたが、結果的にはつみたてNISAに寄せた形となってしまいました。
NISA制度の一本化も検討されているようなので、この流れ的に、最終的にはつみたてNISAに一本化されるのではないかという見方もできます。
個人的にはつみたてNISA派ですが、投資家としては、一般NISAがなくなれば一つの選択肢が失われるということなので、存続してもらいたいと思っています。
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