ども、はるまきです!
突然ですが、投資で成功するために最も大切なことはなんだと思いますか?
正解は、「投資詐欺に遭わないこと」です。
「自分は大丈夫」と思った方は、この後紹介するマネーリテラシーテストをやってみて現実を見てください。
今回は、金融リテラシーについて解説し、あなたの投資におけるマネーリテラシーレベルを測る方法、そして、意識するだけで投資で失敗しにくくなる方法をご紹介します。
メンタリストDaiGo流、損をしないための心理学についてはこちらの記事で解説しています。

Contents
マネーリテラシーとは?
金融商品やサービスの選択、生活設計などで適切に判断するために、最低限身につけるべき金融や経済についての知識と判断力。「金融リテラシー・マップ」では、この能力を「生活スキル」と位置づけている。
(2014-09-24 朝日新聞 朝刊 岐阜全県 1地方) (コトバンクより引用)
つまり、「お金について正しく判断する力」のことをマネーリテラシーと言います。
金融リテラシーとも呼ばれますね。
このマネーリテラシーがないと、粗悪な金融商品に投資してしまったり、最悪の場合、投資詐欺に遭ってしまう可能性もあります。
前述した通り、投資で成功するために最も大切なことは、「詐欺に遭わないこと」です。
つまり、マネーリテラシーを高めておくことで、投資での成功に大きく近づくことができると言うことです。
マネーリテラシー測ろう!【マネーリテラシーテスト】
「マネーリテラシーテスト」は、アメリカのミズーリ州にある、ミズーリ大学コロンビア校で行われた研究を元に開発されました。
このテストでは、自分が「投資において、お金のことをどれくらい理解しているか」、が分かります。
早速ですが、次の6つのクイズに対して、深く考えず素直に答えてみてください。
銀行が潰れる可能性があるから、答えは「先のことは分からない」だ!とかひねくれたこと言っちゃダメですよ(笑)
- 年間2%の利子を稼いでくれる貯蓄口座に今100ドルが入っています。5年後に残高はいくらになっているでしょうか。1〜3の選択肢から選んでください。選択肢1:「102ドルより多い」、選択肢2:「102ドルちょうど」選択肢3:「102ドルより少ない」
- 預金口座の金利が年間1%です。また、インフレ率は年間2%です。1年後、口座にあるお金を使って、どれだけのものを買うことができるでしょうか?選択肢1:「今日よりもより多くのものを買うことができる」、選択肢2:「今日と全く同じ同じものを買うことが出来る」、選択肢3:「買えるものは今日より少なくなっている」
- もし金利が上がったら、債券の価格はどうなるでしょうか?1:「上がる」、2:「下がる」、3:「同じまま」、4:「そもそも金利と再建は無関係」
- 次の文章は正しいでしょうか?正しい、または正しくないで答えてください。「通常15年間の住宅ローンにおいては30年間の住宅ローンよりも高い月々の支払いが必要です。しかしローンの期間に対する総利息は少なくなります。」
- 次の文章は正しいでしょうか?正しい、または正しくないで答えてください。「通常自社株を1株買えば、株式投資信託よりも安全な利益を得ることができる。」
- あなたがローンとして1000ドル借りています。複利計算で年2割の金利を請求されます。あなたが一切支払いをしなかった場合、あなたの借金が2倍になるまで何年かかるでしょうか?1:「2年以下」、2:「2〜4年」、3:「5〜9年」、4:「10年以上」
お疲れ様でした。
※正解はこの記事の下部に記載しています。
日本人よりもマネーリテラシーは高いと思われるアメリカ人でも平均点は6点中3点だったそうです。
また、5問以上正解した人は全体の37%しかいなかったとのことです。5〜6問正解した人はマネーリテラシーは高めと言えるでしょう。
まとめると点数別には次のような評価になります。
0〜2点 : マネーリテラシーは低い
3〜4点 : 平均的なマネーリテラシー
5〜6点 : マネーリテラシーは高め
さて、何点だったでしょうか?
5問以上正解した人はいいとして、3点とって「平均か、まあいいか」と思っている人は要注意です。
ここで衝撃なのは、5問以上正解し、「マネーリテラシーが高めと判断された人は37%しかいなかったにも関わらず、76%もの人が自分自身のことをマネーリテラシーが高いと評価していた」と言うことです。
このことは、ダニング=クルーガー効果という心理学用語で説明することが出来ます。
ダニング=クルーガー効果とは、能力の低い人ほど自分のことを高く評価してしまうという錯覚を生み出す認知バイアスのことです。
つまり、ダメな奴ほど自分はすごいと思ってしまうということですね。
これを見てドキっとした人は、今からでも遅くはありません。
マネーリテラシーテストで全問正解できるレベルの金融知識は最低限身につけておきましょう。
投資詐欺に引っかかりやすい人の特徴
2017年にシカゴ大学が行なった研究です。
2002年から2015年にかけておきた詐欺事件と、約11万人分の投資記録を調べた結果、約6%の人が投資詐欺に引っかかっていたことが分かりました。
さらに、その約6%の詐欺に引っかかった人たちは、自分の資産のうち、11.4%もの資金を詐欺に投じていて、平均30%も資産を減らしてしまっていたのです。
この詐欺にかかってしまった人たちにはある6つの特徴がありました。
- 大きな町に住んでいない
- 高齢者かつ既婚男性
- 自分自身のことをリスク許容度が高いと思っている
- ブルーカラーワーカー
- 年金受給者
- 自営業者
この詐欺にかかってしまった人たちは、専門家が危ないと忠告してもそれを気にせず詐欺にあってしまっていたそうです。
他にも、ギャンブルが好きな人が多かったようです。
これらに特徴に4つ以上当てはまる人は要注意です。
(主に高齢者になってしまいますが・・・。)
投資で失敗しないために大切なこと
- 分散投資を意識する
- 損をしているときほど現実と向き合う
- 自分の投資プランを綿密に計画、分析しすぎない
- 自分のストレスレベルによってリスクをコントロールする
- 高齢者は無理してリスクを取ってはいけない
1.分散投資を意識する
マネーリテラシーの低い投資家は分散投資に失敗する傾向があるそうです。
ブリティッシュコロンビア大学がアマゾンメカニカルタークというところで行なった研究です。
900人の被験者を集めて、過去の収益表を元にして自分なりの金融資産のポートフォリオを作ってもらったあと、200個の質問によりマネーリテラシーのテストをしたそうです。
この結果、マネーリテラシーの低い投資家ほど、同じような業種の株を買ってしまう傾向にあったのです。
逆にマネーリテラシーが高い人は、株価変動に負の相関がある株を買うことが多かったのです。
個別銘柄でポートフォリオを組む場合は、同じような業種の銘柄だけを買うのではなく、負の相関を持つ業種を選ぶことでリスク分散させるようにしましょう。
低コストで分散投資ができる、つみたてNISA口座による投信積立はこちらの記事で紹介しています。

2.損をしているときほど現実と向き合う
2015年カーネギーメロン大学で、投資家がどんな場面で自分のポートフォリオに目を向けるかということを調べる研究が行われました。
その結果、ほとんどの投資家に「ダチョウ効果」が確認されました。
「ダチョウ効果」とは、目の前に明らかな危険性があるにもかかわらず、その問題がないかのように考えてしまうバイアスのことを言います。
具体的には、株価が急落したときに、自分の証券口座へのログイン率が9.5%も減ってしまったのです。
本来、株価の急落時にはいち早く口座にログインして、値動きを見て、その後の行動を判断しなければならないところ、ほとんどの投資家が現実から目を背けてしまっているということです。
逆に、証券口座へのログイン回数が最も多かったのは、利益が出ているときだったそうです。
気持ちとしては理解できなくはないですが、当然ながら投資成績が良くないときほど現実と向き合うことで、投資で大きく失敗することを避けることができます。
3.自分の投資プランを綿密に計画、分析しすぎない
アイオワ大学の研究で、人はどんなときに自信過剰になるのか、ということが調べられました。
自分なりに調査を行なって、今後の投資プランを綿密に計画を立てた人ほど現実が見えなくなり、悪材料が出てきた後でも、意見を変えず、柔軟な対応ができなくなったという結果となりました。
これだけ綿密に立てた計画だから、間違っているはずがないと思ってしまい、事前に立てた計画を意地でも変えたくなくなるのです。
難しく考えすぎたところで投資においていい結果が出せるとは限らないということですから、「とりあえずやってみる」という気持ちが大切です。
その方が、大きく失敗する前に抜け出すことができます。
4.自分のストレスレベルによってリスクをコントロールする
投資判断は自分の頭で考えているようで、ストレスに大きく影響されています。
ケンブリッジジャッジビジネススクールが行なった、トレーダーを対象にした研究です。
トレーダーのストレスレベルを測ったところ、ボラティリティが上がったときほど、コルチゾール(ストレスを受けたときに分泌されるホルモン)のレベルが上がることが分かりました。
また、ストレスレベルが上がっているときは、リスクを回避する傾向があり、逆にストレスレベルが低いときほどリスクを取るようになったのです。
したがって、投資判断を行うときは、マーケットの値動きを見るだけでなく、自分の内面を見て、「あまりストレスを感じていないときはいつもよりリスクを回避する行動をとり、ストレスが溜まっているときは、いつもより若干リスクを取るようにする」というコントロールを行うことが大切です。
5.高齢者は無理してリスクを取ってはいけない
マイアミ大学の研究で、高齢の投資家になる程、投資スキルが下がる傾向にあることが判明しました。
60歳くらいから投資スキルが下がっていく傾向があり、70を過ぎたらさらに落ちます。
「退職してお金に余裕ができたら投資をしよう」と考えは大きな間違いです。
見切り発車でもいいので、できるだけ若いうちから長期目線で投資を始めることをお勧めします。
そうすることで、老後も豊かに暮らすことができるでしょう。
今日はこの辺で!
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