ども、はるまきです!
つみたてNISAの期間延長が決まりましたね!
これまではつみたてNISAの非課税期間は2037年末までだったため、例えば今、2019年11月につみたてを開始した人は、最大期間20年のところ、約18年しか非課税期間がなかったわけです。
これが年間40万円×20年で最大800万円、いつ始めても最大限の非課税枠を利用できるようになります。
今回は、そんな話題のつみたてNISAについて簡単に解説し、次に、証券会社別におすすめ銘柄を紹介します。
Contents
つみたてNISAとは?NISAとの違いは?
つみたてNISAについては、金融庁のHPの紹介文を引用しておきます。
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています(対象商品についてはこちら)。
(金融庁HPから引用)
次に、つみたてNISAとNISAの違いを比較します。
つみたてNISA | NISA | |
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) | 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在) |
非課税対象 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 | 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座 | 1人1口座 |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円) | 新規投資額で毎年120万円が上限(非課税投資枠は最大600万円) |
非課税期間 | 最長20年間 | 最長5年間 |
投資可能期間 | 2018年~2037年 | 2014年~2023年 |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(対象商品についてはこちら) |
つみたてNISA、NISA共に、20歳以上であることが利用の条件となっています。
(0〜19歳の方はジュニアNISAを利用することになります。)
つみたてNISAとNISAの大きな違いは、3つあります。
- 非課税投資枠
- 非課税期間
- 投資対象商品
1.非課税投資枠
つみたてNISAは最大で年間40万円(40万円×20年=最大800万円)、NISAは最大で年間120万円(120万円×5年=最大600万円)が投資の上限金額となります。
2.非課税期間
つみたてNISAは最長20年、NISAは最長5年の非課税期間が設けられています。
通常、株式や投資信託は得た利益の約20%が税金として差し引かれます。
しかし、つみたてNISAやNISAを利用すると、この期間内に得た分配金や売却益については一切課税されないので、投資家にといっては非常にありがたい制度ですね。
3.投資対象商品
NISAは銘柄によって特に制限はありません。
一方、つみたてNISAは対象商品がかなり絞られています。
つみたてNISAの対象となる投資信託の条件
つみたてNISAの対象銘柄となるには以下の条件を全て満たしている必要があります。
- 販売手数料はゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下に限定
- 顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
- 信託契約期間が無期限または20年以上であること
- 分配頻度が毎月でないこと
- ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
1.販売手数料はゼロ(ノーロード)
投資信託を買うときの手数料は0円じゃないとダメ。ロード(Load)は英語で「負荷」とか「重荷」という意味です。ノーロードとは、「負荷がない」ということです。
要は、つみたてNISAの対象銘柄を投資家にとって大きな負担がないものに限定しているわけです。
2.信託報酬は一定水準以下に限定
信託報酬とは、投資信託を保有しているだけで毎日かかる運用手数料のことです。
この運用手数料が高いものはつみたてNISAでは認めないということです。
例えば、国内インデックスに投資する投資信託であれば投資金額に対して年率0.5%以下じゃないとダメ。海外のインデックス投資信託であれば0.75%以下でないとつみたてNISAでは利用できません。
アクティブファンドであればもう少し高い手数料のものまで認められていますが、アクティブファンドはあまりお勧めできません。
インデックスファンドとアクティブファンドの違いや、なぜ投資信託はインデックスファンドに投資すべきかについては、こちらの記事で解説しています。

3.顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
信託報酬、つまり毎日の運用手数料が年間でいくらかかっているかちゃんと投資家に教えてね、ということです。
手数料がいくらかかってるか分からないと、投資する側としては不安になっちゃいますから、手数料を通知しないような銘柄は排除する、ということですね。
4.信託契約期間が無期限または20年以上であること
つみたてNISAの非課税期間が20年なので、「非課税期間が終わる前に契約が終わっちゃうような契約はしちゃダメ」ということです。
20年積み立てるものを、5年ごとに契約を更新しなきゃいけない、とかめんどくさいですよね。複数の投信に分散投資している人ならなおさらです。
1回契約したら最低限つみたてNISAの非課税期間が終わるまではそういった手間を省いてあげてね、という国からの要請、ということですね。
5.分配頻度が毎月でないこと
「毎月分配金が出る投資信託」というととても魅力的に感じませんか?
ここに騙される投資家がたくさんいます。
こちらの記事でも毎月分配型投資信託の危険性について触れています。

利益が出ているときに、利益の一部を投資家に還元してくれるのであればいいのですが、毎月分配型の投資信託は、利益が出ていない時も分配金を出します。
利益が出ていないのにどこから分配金が出ているのか、というと、私たちから集めた投資資金そのものからです。
増やしてもらうために預けたはずの資本を、ただ返してもらっているに過ぎないということです。
その分、投資資金の元本が減るわけですから、運用利益が見込めなくなるうえ、最終的には分配金も減額されることが予想されます。
「集めたお金はちゃんと投資で増やして、その増やした分を投資家に還元してあげてね」という国からの要請です。
6.ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
デリバティブ取引についての細かい説明は省略しますが、デリバティブ取引は、使い方によっては、リスクを下げる機能を持つ反面、レバレッジをかけて大きなリスクをとって大きなリターンを狙うといったこともできてしまいます。
このデリバティブ取引を、リスクを下げる目的以外で、ハイリスクな運用に使っちゃダメ、ということですね。
つみたてNISAにオススメの投資信託銘柄を証券会社別に紹介!【SBI、楽天】
つみたてNISAにオススメの投資信託銘柄は、次の3つの条件から選定しています。
- 手数料が最安クラスであること
- 米国株インデックスに連動した投資信託であること
- 分散投資ができている事
SBI証券でおすすめの投資信託銘柄
ズバリ、「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」が最もおすすめです。理由は次の通り。
手数料が全ての投資信託の中で最安(信託報酬:0.0938%)
S&P500に連動したインデックスファンドである
これ一本買うだけで米国株約500銘柄に分散投資ができる
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドがなぜオススメできるか、また、なぜ米国株インデックスに連動している投資信託がいいのかということについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

楽天証券でおすすめの投資信託銘柄
楽天証券でもおすすめはSBI・バンガード・S&P500インデックスファンド!
と言いたいところですが、楽天証券ではSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの取り扱いがありません。
ですので、楽天証券で買えるつみたてNISAで最もおすすめの銘柄を紹介します。
ズバリ!楽天証券ではeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をおすすめします!理由は次の通り。
手数料が全ての投資信託の中で2番目に安い(信託報酬:0.0968%)
S&P500に連動したインデックスファンドである
これ一本買うだけで米国株約500銘柄に分散投資ができる
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドとほぼ同じです。
違いは、若干の信託報酬の差だけと考えて間違いありません。
結局どっちの証券会社でつみたてNISA口座を開設すればいいの?
結論から言うと、楽天証券でつみたてNISAを始めるべきです。
現時点で最も手数料の安いSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドはとても魅力的ではありますが、その信託報酬の差をもろともしない超お得なポイントプログラムが楽天証券にはあります。
それは、楽天カード決済でつみたて投信ができると言うことです。
楽天カード決済を選ぶことで、積み立てた金額の1%がポイントとして還元されます。
例えば、毎月33000円の積み立てをするとしたら毎月330円の楽天スーパーポイントがもらえるのです。
元本に一切影響のない毎月分配型投信といっても過言ではないのではないでしょうか。
SBI証券でもTポイントがたまるプログラムはありますが、ポイントの付与率が小さいため、それを加味しても楽天証券に軍配が上がります。
まとめ
年金制度改革の一環として導入されたつみたてNISAが、今回期間延長されることとなりました。
これからつみたてNISAで投資を考えている人にとっては嬉しいニュースになったのではないかと思います。
今は株高、債券高なので、つみたてNISAを始めたいけど様子見していた、と言う人にとっても、今すぐ始めなくても非課税期間が20年確保されるようになるのであれば、始めたいときに始められるようになると言う点でメリットは大きいのではないでしょうか、
最後に、今回紹介した情報は2019年11月23日時点のものです。
今後、信託報酬の改定等でさらにおすすめできる商品が出てきたときは、その都度紹介して行きますので、チェックしていただけたら嬉しいです。
今回はこの辺で!
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