ども、はるまきです!
ついに出ましたね!マイナンバーカード普及のための新施策!
東京オリンピック後の2020年9月から2021年3月までの7ヶ月の間に、マイナンバーカードに最大20000円チャージすることで、20000円の25%に当たる5000円分の「マイナポイント」が付与されることが決まりました。
最大5000円のポイント還元が行われるわけです。
皆さん、どうでしょう?
「お得な制度!今すぐマイナンバーカードを作ろう!」
と思った人はどのくらいいるでしょうか。
ちなみに、はるまきは以前と変わらず、マイナンバーカードを作る気は一切ありません。
今回は、ポイントが付与されたとしてもマイナンバーカードを作らない理由と、今回の施策ではマイナンバーカードは絶対に普及しない理由について解説したいと思います。
「そもそもマイナンバーカードって何?」という方や、「作るメリットは?」という方はこちらの記事を読むことをおすすめします。

Contents
マイナンバーカードに導入されるポイント制度の概要
政府は、2500億円の予算を投じ、マイナンバーカードを取得した人を対象に2020年9月から2021年3月までの7ヶ月間の間に、最大20000円をチャージした場合、その25%に当たる5000円分の「マイナポイント」を付与することとしました。
キャッシュレス・ポイント還元事業の後釜として、個人消費の活性化を目的に創設された制度になります。
同時に、現在普及率は約14%と低迷しているのマイナンバーカードの普及率アップを目論んでいるとのことです。
2021年からは、マイナンバーカードを健康保険証として使えるようにする計画に向けて、政府としては、是が非でもマイナンバーカードの普及率アップを目指したいと考えているようです。
マイナンバーカードは今作っておくべきか?
結論から先に言うと、答えは「ノー」です。
今回のポイント制度で得られるポイントは最大で5000ポイントです。
これが多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれだと思います。
しかし、マイナンバーカードを作る手間とコストを考えると、割に合わないと感じるはずです。
その理由は3つあります。
- マイナンバーカードの受け取りは必ず役所に行かなくてはならない
- 再発行時、更新時に無駄なコストがかかる可能性
- マイキーIDの設定がめんどくさい
1.マイナンバーカードの受け取りは必ず役所に行かなくてはならない
マイナンバーカードを申請し、受け取る準備が出来たら、自宅に「交付通知書」というハガキが届きます。
マイナンバーカードの申請自体は、スマホから出来たりと簡略化されていますが、受け取り時は必要書類を揃えて必ず役所に行かなければなりません。
役所から徒歩圏内であればあまり苦ではないかもしれませんが、遠方から向かうとなると交通費等の無駄なコストがかかってしまいます。
2.再発行時、更新時に無駄なコストがかかる可能性
マイナンバーカードは通知カードと違って10年に一度、更新が必要になります。
その際、自治体によっては1000円程度の更新手数料がかかります。
また、再発行手数料も通知カードは500円程度なのに対して、マイナンバーカードは1000円程度と割高な手数料が設定されています。
こちらの記事で手数料も含めたマイナンバーカードを作るメリット・デメリットについて解説していますので、参考にしてください。

このように、コスト面でマイナンバーカードは割高となっています。
5000ポイントがもらえたとしても、結果的に手数料負けしてしまっては意味がありません。
それならば、マイナンバー通知カードを大切に保管しておく方が良いでしょう。
3.マイキーIDの設定がめんどくさい
「マイナポイント」を利用するためには、ただマイナンバーカードを作ればいいというわけではありません。
マイナンバーカードに内蔵されたICチップの中の利用者証明用電子証明書を利用して、「マイキーID」という自分だけのIDを作成・登録する必要があるのです。
作業自体はインターネットからできるようですが、その作業に必要なものが次の通りです。
- Windows7以上のPC(mac非対応)
- InternetExplorer11
- 公的個人認証サービスに対応しているICカードリーダライタ
- (ICカードリーダがない場合)NFC対応スマホ
- 利用者クライアントソフトのインストール
まず、mac非対応の時点ではるまき家では自宅でマイキーIDの登録はできません。
それにICカードリーダも自宅にはありません。普通に買うと、安いものでも2000円くらいします。
その後も必要となるのならまだしも、マイキーIDの作成・登録が終われば完全に不用品と化します。
NFC対応スマホはあっても、利用者クライアントソフトをPCとスマホ両方にインストールして、Bluetoothで接続して、、と、かなりめんどくさそう。
ちなみにスマホだけでマイキーIDの発行ができる、マイキーマイページアプリはiPhone非対応、アンドロイドでも対応機種はわずかのようです。
グーグルプレイの評価はこんな感じ(笑)

MacやiPhoneでの導入が不可能な時点で「もういいや」となってしまう人は多いのではないでしょうか。
もちろんはるまき自身も導入は不可能です。
今後、各自治体でマイキーIDの作成・登録サービスが行われるとは思いますが、結局役所に行かなければならないので、どちらにしろ、無駄な時間とコストがかかってしまいます。
それでも、5000円ぽっちのために本来必要ない機材を揃えて、わざわざ手間とコストをかけてマイナンバーカードを作ろうと思いますか?
今回の施策ではマイナンバーカードは絶対に普及しない
「25%還元、5000ポイント」というと、一見非常にお得に感じるかもしれませんが、上の項で述べたとおり、その手間とコストを考えると全く割に合いません。
参考までに、今回のポイント制度導入を受けて、実施されたヤフニュースのアンケート結果をご紹介します。

「マイナンバーカードを使う」という人が19.1%です。
現在の普及率からすれば、若干割合は上がっていますが、「使う」と答えた人の多くは、簡単に5000ポイントが手に入ると考えているものと思われます。
少し、心理学の話をします。
人は「得をしたい」と考えるより、「損をしたくない」と考える生き物です。
「マイナンバーカード作ったら5000円あげます」ではなく、
「マイナンバーカードを作らなかった人からは5000円多く税金を取ります」
とした方が、どちらもマイナンバーカードを作った人の方が5000円得をすることには変わりないにもかかわらず、効果は大きいのです。
これは極端な例ですが、
「マイナンバーカードを作らないと損してしまう」
と思わせる施策を打ち出さない限り、絶対にマイナンバーカードは普及しないでしょう。
今日はこの辺で!
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